1.ノロウイルスとは
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小型球形ウイルスとよばれていたもので、国際学会が「ノロウイルス」と名称を統一したため、厚生労働省も名称を変更しました。
ウイルスは二枚貝(カキ、ホタテ、アサリ、シジミ)や野菜、果物などの生鮮食品に棲息しています。
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2.感染経路
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① |
ウイルスが蓄積されたカキなどの二枚貝を生、または不十分な加熱調理
のまま食べた場合。
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② | 汚染された食品が調理器具などを介して他の食品を汚染し(二次感染)
その食品を食べた場合。 |
③ | 感染した人が調理した場合に手指を介して食品を汚染し、その食品を
食べた場合。 |
④ | 人と人の直接接触による感染、嘔吐物による感染。 |
3.症状
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潜伏期間は24~48時間で激しい嘔吐が特徴で、次いで下痢、発熱などが見られます。症状の持続は1~3日で後遺症は残りません。
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4.カキ等の二枚貝の取扱い
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① |
カキ等の二枚貝の生食はリスクを伴うことをよく理解し、加熱する場合は中心部まで十分に火を通すこと(75℃で2分間以上)が必要です。 |
② |
カキ等の二枚貝を取り扱った後の調理器具類は十分に洗浄し、100ppm以上の塩素消毒液による消毒や煮消毒をします。消毒用アルコールの消毒効果は期待できません。
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5.調理従事者の食品取扱い
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① |
手指は石鹸を用い洗浄し流水で十分に洗い流した後(30秒以上)、消毒をします。特にトイレの後は念入りに洗浄・消毒します。 |
② |
調理済み食品に直接触れる場合は、使い捨て手袋を着用します。 |
③ |
調理中はマスクを使用します。 |
6.調理従事者の健康管理
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① |
調理従事者健康管理に気を使い、嘔吐・下痢等の症状を呈する場合は、調理業務を避けます。ノロウイルスに感染すると症状が治まっても長期間(長い場合は2週間)便中にウイルスを排泄するといわれます。
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7.その他
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利用客の吐物を処理する場合は、調理従事者は出来るだけ避け、止むを得ない場合は、必ずマスクと手袋を着用し作業後は着替えと手洗い・消毒をします
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8.ノロウイルスと保険 |
① | 食中毒事故と認定される場合 旅館・ホテルが施設内で販売・提供した飲食物を介して感染した場合。 |
② | 食中毒事故と認定されない場合 旅館・ホテルが施設内で販売・提供した飲食物以外(人から人など)で
感染した場合。
注)あくまでも旅館・ホテルが施設内で販売・提供した飲食物を介して食中毒事故が発生し所轄保険所長への届出があり、かつ、旅館・ホテルが原因施設であると保健所から特定された場合に、保険が適用されます。 |
| 旅館ホテルが施設内で販売・提供した飲食物を介して感染した場合 | 旅館ホテルが施設内で販売・提供した飲食物以外(人から人など)で感染した場合 |
旅館賠償責任保険 (宿泊客に対する賠償) | ○ | × |
食中毒休業補償保険 (旅館・ホテルの営業停止・売上減少による営業損失を補償) | ○ | ○ |
注)上記は「食中毒事故の疑い有り」として所轄保険所長への届出があり、かつ、旅館・ホテルが原因施設であると保健所から特定された場合とします。
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