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井門 隆夫氏 |
| 1.ROOMBANKを考える上での前提 ROOMBANKは「インターネット」を営業ツールとして活用するための、「ひとつのパーツ」である。あくまでもインターネットで旅館、客室を売るために必要なひとつの道具である。 インターネットとは、これまでのマス営業には馴染まない。 インターネットを営業に活用するということは、営業に対する考え方、感性も変革することが必要である。 インターネットとは、「消費者」と対等に会話するツールである。 All About Japanというホームページをやっているが、ユーザーの声が直接入ってくる。そこでは、「なんでそこがおすすめか」という質問が多い。 旅館のホームページはどれを見てもかわりばえがせず、実際とまった人の意見や消費者の立場で見てどういう旅館なのか、がどこにもない。 まだまだ、ホームページはパンフレットを電子化しただけである。 まだ始まったばかりで、これからどんどん進んでいくのに伴ってROOMBANKの必要性も理解されてくるだろう。 ホームページのページビューカウンターは、通り過ぎていった人、ウインドーショッピングしていった人の数であって、その数を上げても予約が入らなければ意味がない。 旅館の情報は興味があるので、とりあえず探してホームページにたどり着くが、その情報に失望して立ち去っているのが現状ではないか。 ROOMBANKを考える前提として、もう少し「インターネット」をどうやって使って、どうやって営業に活用していったらいいのかを考えるきっかけにしていただけたらと思います。 2.ROOMBANKの誤解 ROOMBANKに入ったからといって売れる訳がない。 ?ROOMBANKは「エージェント」ではなく、「ASP」である。 ?ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)とは、個々の事業者で技術的に、費用的に作れないプログラムを貸与するシステム業者のことであり、ROOMBANKとは「空室紹介・即時予約」および「決済代行」サービスのASPである。 ?自社ホームページにまず採用することが、活用の第一歩ではないか。 旅館のホームページで失望することは、予約したくて入ってくるのにメールの対応が日中だけ、電話での対応しかできないことである。メールだけではどんな客かわからないし、ノーショウが怖いのもわかるが、ノーショウのリスクばかり考えているようであればインターネットはやめた方がよい。それよりも販売効果を考えなければならない。例外として台湾などインバウンドはノーショウが多いので、何か仕組みを考えなければならない。 ?自社ホームページでは売り切れない旅館なら、他のサイバーエージェントと契約すればよい。そのサイバーエージェントがROOMBANKに加盟するかどうかは別問題である。 ?ROOMBANKは、多くのサイバーエージェントが加盟してくれるよう努力すべきである。しかし、サイバーエージェントの加盟には他ASPと比べ、格段に多くの旅館が参加していることと、格段に多くの客室が管理されていることが必須である。 ?やど上手は、サイバーエージェントのひとつに過ぎず、やど上手で売れるか売れないかはROOMBANKとは関係がない。問題点はやど上手とROOMBANKがごちゃまぜに説明されていることである。 3.ROOMBANKの活用法(私案) 旅館ホームページに行けば、どのサイトでも空室紹介・即時予約ができるという常識・商習慣を作るべきでは。 横浜のホテルはすでに築き上げている。20%がインターネットでの予約であり、インターネット特別プランや、メールアドレスを入れた方だけに送る特別プランなどもやっている。 消費者が望んでいるもの ?空室紹介・即時予約機能 インターネットで売れている福島のじゅらくのホームページでは、まずトップに空室紹介を持ってきていて、今月の特売日なども載っている。横浜インターコンチなどでは、特売日にわざわざ出張を当てる人もいる。 ?実際の利用者の声 旅の窓口・イサイズが伸びたのは、このおかげである。消費者は広告、宣伝文句は聞きたくなく、実際に泊まった人の声が聞きたい。 ?ホームページならではの特典 ?部屋や食事の選択機能 ?リアルタイムな季節や地域情報 ホームページはトップページが一番大切であるが、ほとんどの旅館のホームページはイメージである。 消費者がほしいコンテンツ・情報と、旅館側の提供したい情報はあっていない。 サイバーエージェントは「代理店」であるが、消費者は「本店」(旅館ホームページ)に行きたい。そういう人たちに答えるホームページを作ってほしい。そのための空室紹介・即時予約機能をROOMBANKが簡単に提供します。 まず、全旅連のホームページ開設施設のROOMBANK加盟を促進しよう。もちろん、自社ホームページにつなぐ。1予約のコストはたったの50円。 すると何もしなくとも、サイバーエージェントの加盟も促進される。 4.新しいビジネスモデル 旅館はROOMBANKに部屋を出し入れする。ホームページの作成はテンプレートによって行い、ホームページの管理は在宅主婦にやってもらう。 ネット営業コーディネート会社がホームページのテンプレートを作成し管理、在宅主婦を集める。そして在宅主婦は売上の2%と年1回の無料宿泊を報酬にホームページを管理する。 このようにしてインターネットを通じて旅館の手間をかけずに、もっと効率よく営業をして、もっと消費者の立場でホームページを作ることができる。 こうした在宅主婦は、子供を生んで大企業を退社した女性で有能な人でたくさんいて、SOHO協会に多数、登録がある。エージェントの店頭にいた女性だけでも集められるかもしれない。 インターネットを使って自分の担当した旅館を販売するというモデル。ここでも空室紹介・即時予約機能が必要である。 インターネットを活用し、新しいビジネスモデルも含めてどうやったら旅館業界で、売れるようになるのかを考えて初めてROOMBANKが生きてくる。 5.ROOMBANKは、インターネットを使った営業のためのパーツ ROOMBANKは、売るための「手段」 旅館業界全体で取り組めるネット販売ビジネスモデルの構築があってこそROOMBANKは生きてくる。 まず、自社ホームページに皆でつなごう。 |