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ウェブサイトチェックの結果について(概要)

平成15年3月
ウェブサイトチェックの結果について(概要)

  全国の宿泊施設の予約サイトをランダムに抽出して、表示率や表示内容をチェックするとともに、実際に予約及びキャンセルを行って予約確認方法や個人情報の取扱い等のチェックを行ないました。

【実施概要】
(1)チェック対象 国内宿泊施設の予約サイト
(2)チェック期間 平成14年12月
(3)チェック件数 101サイト
(4)チェック項目 事業者情報・宿泊案内、宿泊料金、宿泊予約及びキャンセル方法、約款の明示、個人情報の取扱い、等
(5)実施方法 上智大学法学部 山本豊教授に委託して実施した

【結果概要】
  宿泊料金について、基本的な料金についてはきちんと記載してあったが、それ以外の付加的料金の記載についてはサイトによってまちまちであった。
  付加的料金の記載がない施設では、実際に料金を徴収していない場合と、徴収しているのに記載していない場合とが考えられるが、サイト上では確認できなかった。
  宿泊予約について、宿泊の予約から確認までの手続きは、画面上で予約を申し込むと後からメール又は電話で確認連絡が来るというサイトが多かった。
  予約時に、予約画面の後で確認画面が出ずにいきなり送信されてしまう、確認画面が保存できない、確認メールがいつ来るのか不明などの問題のあるサイトがあった。
  キャンセルについて、予約の取消しに関する事項は重要な表示事項であるが、キャンセル取扱の説明がない(47/101)、キャンセル料金の詳細説明がない(65/101)等のサイトが約半数あった。
  予約前の画面には何の説明もなく、予約後に初めてキャンセル料金の発生について知らされるサイトがあった。
個人情報保護について、個人情報の取扱いに関する表示を行っているサイトは1割未満(5/101)、予約時に送信する個人情報を暗号化しているサイトは2割未満(14/101)だった。宿泊施設における個人情報保護への取組は非常に遅れていることが明らかになった。
問題点
宿泊予約もその履行を互いに約束するものである以上、取引行為の一つであり、取消に関する事項は事前に提供すべき重要な情報である。キャンセルの取扱い、キャンセル料金等の情報は、わかりやすい形で予約の前に明確に表示すべきである。
予約時に一般的に必要とされる入力項目だけでも、氏名、住所、電話番号、E-メール アドレスなどがあり、これらが一体となった情報が流出した場合は消費者被害を発生させることにもなる。個人情報保護の取扱いについて明示するとともに、送信される個人情報の保護措置をとるべきである。


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